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花より男子の二 次 小 説。つかつくメインのオールCPです。

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All you need is love. 7

All you need is love. 7





昼休み。

噂を聞きつけた同僚や先輩社員たちに根掘り葉掘り聞かれたけど、支社長とはあくまで高校時代の先輩後輩の間柄なだけで、それ以上でもそれ以下でもない。

本当に義理でパーティーには呼んでもらったけど、話すことなく終わったって朝と同じ説明をした。

本当は話すどころか、泣いて逃げたんだけど。


「連絡するなんて言われてたから、本当は親しいんじゃないの?支社長の連絡先知ってるの?なんで連絡してくるの?」

と聞かれたけど、


「忘れ物か何かしたかもです。支社長の知り合いか秘書さんから連絡するってことじゃないですかね?」


そんなことを言って適当に流した。

みんなあまり納得した感じではなかったけど、でももうこれ以上聞かれても答えようがない。


「なぁ〜んだ、支社長とお知り合いならF4の誰か紹介してもらったり出来るかなぁなんて思ったけど、そんな簡単じゃないか!」


そんなことを言いながら、先輩たちも元々そんなに期待してなかったのだろう。

まわりの人たちも時間を気にしてお昼ご飯を食べ始めた。



英徳出身なのにお金持ちでもない。服装も持ち物もブランドものではなく、いつもシンプルなものばかり。

仕事に真面目な牧野さんだから。

まさかF4とオトモダチなんて思わないだろう。英徳に通わなければ一生関わることのなかった人たちだ。

段々と道明寺とお付き合いしてたことすら、あたしの妄想だったような気もしてくる。


そこに同期の高橋さんが来て、「牧野さん!今度こそ合コン行こ!」ってまたしてもお誘い。



いい機会かな。場はどうであれ出会いって大切だ。

今までは全て道明寺との未来の為に脇目も振らずにやってきた。


でもそれももうおしまい。

夢を見ていた日々は、もう終わったのだ。



うん。いつも誘ってくれてありがとう。今回は参加してみようかな?」

「えっ、来てくれるの?!わぁ嬉しい!詳しくはあとで連絡するけど、来週の金曜日の夜だからね、残業しないでね〜!」


高橋さんは、あたしの両手を握ってブンブンと振りながら喜んでくれた。

合コン行くって言っただけなのに、こんなにも喜んでくれるんだ。

落ち込んでる今はそんなことで喜んでくれるなんてと、ちょっと救われた気分だ。



お昼ご飯もそこそこに午後も仕事。

今日も定時で退社。


さすがに法務部は労働基準法遵守で、普段からあまり残業はない。

お夕飯はどの作り置きを食べようかな、なんて考えながらエレベーターを下りると、エントランスホールがなんだかザワザワとしている。そのざわめきに特に興味を惹かれることもなく、そのまま社屋から出ようとしたら、突然腕を掴まれた。



ギョッとして、あたしの腕を掴んでる手を辿ってその人の顔を見れば、道明寺。


えっ。


なんでこんなところにいるの?


なんで腕を掴まれてるの?


なんでばかりが頭に浮かんでいて、気が付けば掴まれた腕を引かれてエントランスの車寄せに来ていたリムジンに放り込まれていた。


思わずため息が出た。

この強引さは昔と変わってない。今は道明寺の顔を見るだけでもしんどいけれど、会えたからには話をしたい。

こないだは泣いて逃げた感じになったけど。



今日何度目かの感情の昂りを抑えながら、気持ちを落ち着けようと窓の外へ視線を向ければ、窓ガラスに映る道明寺の視線とぶつかった。

咄嗟に何か言わなくてはと思って出た言葉は、


「御婚約おめでとうございます」だった。


それに対して道明寺は、

「おまえ何言ってんの?」だけだった。


ですよね。

元カノにおめでとうとか言われてもね。


「そんなことよりも!おまえな、なんでこの間は何も言わずに帰った?」


そんなこと?!

婚約って道明寺にとってはそんなことなの?


いや、違う。


きっとその人と婚約するのは道明寺にとって当然な流れで、とっくに別れてるあたしには関係ないことだ。

本人に言われるとズンと心くるものがある。


それでもあたしは、ちゃんと道明寺と話さなければいけない。

頑張れあたし。

ふぅと小さく息を吐く。



「あの、あのね。今さらかもだけど、道明寺に謝りたくてごめんなさい。今まで…5年も、本当に、ごめ





やっぱりダメだ。

ちゃんと話して、謝らないといけないのに。


やっと正面向かって道明寺の顔を見たら、やっぱり涙があふれて止まらなくなってしまった。







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