sei l'unico che può rendermi felice.

花より男子の二 次 小 説。つかつくメインのオールCPです。

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All you need is love. 16

All You need is love. 16



 


 


「咄嗟にあいつら呼んだんだ。俺が無理矢理書かせたんじゃないって証人になってもらおうと思ってな。それでも酔ってることに変わりはないから、


役所には出してないし、ほら、判子も押してねぇよ。」


 


本当だ。判子押してないから、このまま出しても受理されない。


そんなことに気が付かないなんて、慌て過ぎでしょあたし。


 


「ここまで言われたら許すしかないだろ。5年間連絡がなかったことなんて、もうどうでもいい。


このあとは、あいつらを部屋から追い出して、ベッドルームで久しぶりにおまえと、」


「わーーー!!!わかった!わかったから!!」


 


顔から火が出る。むしろ出てるでしょコレぇ!まさか、こんな姿をみんなに見られてたとは!


 


「なのに、朝起きたらおまえがいねぇ。起きたらすぐに判子押させて一緒に役所へ出しに行こうと思ってたのにな。


残ってたのはパンツ一枚だ。やっと掴まえたと思ったから油断したぜ。」


 


もう本当に。


パンツは忘れてよ。てか返して。


 


「週末の金曜日の夜に無理矢理予定を空けさせたからな、土日は決済書類片付けて、NYとの引継ぎも残ってたりで忙しくてな。


早く役所行って提出してぇのに、おまえに連絡も出来なかった。


月曜日に会社行って挨拶する時も、目が合ったと思ったら、おまえは俯いたっきり全然!俺の顔すら見ようとしねぇし、連絡するっつったのに返事はねぇしで!」


 


もう出せる言葉は「ごめんね。」しかなくて。


 


「おい!もうおまえのごめんねは聞き飽きたからいらねぇ!


早く判子押せ!役所行くぞ!」


「いま?!行くの?!判子持ってないよ!」そう言うと道明寺が渡してきたのは牧野の判子。


 


うわぁ。どこから出てきたの、この判子。


なんなのコイツ。


パンツだのハンコだの、なんでもかんでもポケットにでも入れてるわけ?


用意周到過ぎて、笑うしかない。


 


 


「それにしても、よく道明寺のお父さんとお母さんが許してくれたよね?」


 


「ババァもずっとおまえを調べさせてたんだろ。5年も俺と連絡も取らずに、しかも自力で道明寺HDの法務部に就職決めたんだ。


新卒でインハウスローヤーなんて、かなり厳しい道だ。相当努力しないと無理なのは、ババァが一番分かってるだろ。


親父は一度倒れてからは、一線引いてるからな。ババァが良いって言えば問題ねぇよ。」


 


 


もう判子を押さない理由がない。


今ある唯一の後悔は、あの夜の道明寺を覚えていないこと。


 


でも「道明寺と家族になりたい」と泣きながらあたしが言ったあとの、道明寺の本当に嬉しそうな柔らかな笑顔は、動画に残っている。


自分の痴態を見るのは恥ずかしいけど、あれは誰かに転送してもらおう。


 


 


 


無事に牧野の判子が押された婚姻届を、大事そうに畳んでスーツの内ポケットに入れた道明寺。


 


「よし!行くぞ!」


 


あたしと手を繋いだまま部屋を飛び出して、そのまま役所へ行き、無事に婚姻届は受理された。


「おめでとうございます。」と言われた時の道明寺の笑顔は、あたししか知らない。


 


 


あたしだけのもの。









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