You belong with me. 14
You belong with me. 14
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道明寺が好き。
きっとこれはずっと変わらない。
あたしからキスをすると、道明寺は応えてくれた。
道明寺とキスをするのが好き。
道明寺のコロンの香りが好き。
しがみついてもふらつかない、がっしりした体が好き。
抱きしめられると、すっぽり包まれる感じが、好き。
道明寺の何もかもが好きで、好きで大好きで。
抱きしめられてキスをすれば、全部が一瞬でよみがえる。
いつの間にかソファの近くにいて、唇を離して目を見つめたまま、ゆっくりソファに座らされる。
離れていく唇が惜しくて、またキスをしようとしたら、道明寺からキスをしてくれた。
もう、何も考えられない。
10年分の気持ちが、あふれだす。
何度も何度もキスをして、もう口の中が道明寺の味になっている。
角度を変えるのに唇が離れる、その一瞬さえも惜しくて、好きって何度も言いたいのに言えなくて。
いつの間にかソファに押し倒されていて、ブラウスの裾から手を入れられる。
道明寺の手は暖かい。
ちょっと高めの体温に、肌に触れられる手のひらの熱さに、10年前と比べて変わっていないところを見つけて安心する。
この暖かさが気持ち良くて、本能の赴くまま自分からも舌を絡ませ、道明寺に体を弄られ始めた、その時。
甘い空気を打ち破るバイブ音。
また!またあたしのスマホが鳴ってる!
無視!今は、道明寺のことが好きなの!
そう思うのに、いつまでも音が止まない。
名残惜しく離れた道明寺の唇から、チッと小さい舌打ちが聞こえて、いつの間にかソファの足元に落ちていた、あたしのスマホを手に取る。
離れた体温が、なんだか寂しい。
そんなあたしを見て、大きな手で頬を一撫でされる。その暖かい手に頬を寄せると、道明寺は優しく微笑んでくれた。
道明寺は画面を見て顔を顰め、通話ボタンをタップして、
「総二郎、ブッ殺す!」
そう言い放って、スマホの電源を切ってしまった。
これで少し気持ちが落ち着いてしまったあたし。
少し上半身を起こして自身を見てみれば、ブラウスの襟元は肩から落ちていて、裾はキャミソールと一緒にたくし上げられているし、いつの間にかブラもホックが外れてる。
スカートも太ももまで上がってしまっていて、一気に羞恥心で顔が赤くなる。
そんなあたしを見ていた道明寺は、
「おまえのそういう顔、久しぶりに見たな…。」
なんて感慨深げに言うから、ますます恥ずかしくなってしまった。
「あ、あの、恥ずかしいから、見ないで…?」
服を整えようとすると、道明寺はあたしの目線より下を見ていた。
どこを見てるのかと思ったら、
「そのネックレス…、」
「あぁ、これ?あたしのお守り。チェーン長くして付けてたから、今まで見えなかったでしょ?」
道明寺にもらった、土星のネックレス。
ずっと付けてた。
忘れられても、離れていても、このネックレスとあの言葉があったから気持ちを保てた。
「『運命共同体』だからね。」
「おまえ、本当にもう…何なんだよ…。」
と言って、また道明寺がのし掛かってきて、両手とも指を絡めてソファに縫い止められ、キスをしてくる。
ちょっと待ってと言いたいのに、手と唇を塞がれてしまったから言えなくて、足をバタバタさせてたら。
「なんだよ!止めんな!」と道明寺の昂ぶったモノを太ももに押し付けられる。
「ぎゃっ!」
さっきはそのまま良いかな、なんて思ったけど、改めて状況が分かると無理!
「あっ、あたし!初めてスルのに、ソファじゃヤダ!」
自分で言っておきながら、そういう問題じゃない!って心の中で自分にツッコミを入れる。
「よし、ベッドまで連れてってやる。」
ほら!そういうことになる!
道明寺はあたしを横抱きにして、寝室へと連れて行く。
お姫さま抱っこ!この歳でやられると恥ずかしい!
「ちょ、違う!場所の問題じゃなくて!」
「シャワーなんかさせないからな!お前はすぐ冷静になろうとするだろ。」
図星を突かれて、ぐぅ…とうめき声が出てしまうけど、そうじゃなくて!
「一回ちゃんと話をしたいの!」
「これ以上何を話すんだよ!
俺はお前が好き、お前も俺が好き。だから結婚する!これで全部だろうが!」
単純明快。
そうだ、コイツはこういう奴だった。
今までの10年間を話したいとか、どうして記憶がないまま10年経ったのに、あたしを好きだと思ったのかとか、まだ昼前で明るいのにとか。色々考えてしまうけど、きっと道明寺の中ではそんなのとっくに埋まってて、
「おい、また余計なこと考えてるだろ!」
道明寺はそう言って、いつの間に来たのか寝室のベッドの上にあたしを落とすと、話す間もなく覆い被さってきて、そのまま唇に噛みつかれた。
あ、喰われる。
そんなことを思った。
あたしは今、捕食者に捕らえられた餌のよう。
合わせた唇を開かれ、舌を絡めとられる。その舌さえも甘噛みされて、吸われてしまう。
恥ずかしくて閉じていた目を、そっと開いて道明寺を見たら、燃えるような熱い瞳で見つめられていた。それが男の色気と相まってあたしの心が、溶かされる。
もう、抵抗できない。
こんな瞳で見られたら、抗う理由は何もない。
あたしは、これを待っていた。
そのまま道明寺に身を委ね、そこから先はもう何も考えられなかった。
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読まなくても次話に差し支えありません。
ふと肌が冷たいものに触れて、目が覚めた。
頭だけを動かして、周りに視線を巡らせてみる。もう日が傾いてきているのか、薄暗い室内。
隣にいたはずの道明寺がいない。
シーツが冷たい。道明寺が、いない。
シーツで裸の体を包んでベッドから降りようと立ち上がったら、下半身の違和感と、足の間からトロリと零れて伝い落ちたナニか。
え。
思わずペタンと床に座ってしまう。顔が、赤くなっていくのが分かる。
初めてで何も考えられなくて全てを道明寺に任せきりにしてしまったけど、これは…。
一人、床に座ったまま赤くなったり青くなったりしていたら、寝室のドアが開いて道明寺が部屋に戻ってきた。
シャワーでも浴びていたのか、バスローブを羽織って髪の毛もストレートになっている。
久しぶりに見たストレートの髪形に、思わずキュンとして見惚れてしまう。
「お前なんで床に座ってんの?」
不思議そうな目で見てくるけど、あんたのせいでしょ!と睨み付ければ、なんだよ?と聞いてくるから、なぜ避妊しなかったのかと聞くと、
結婚すんのにいるか?と言う。
まだ結婚してないし、大きいお腹でウェディングドレス着たくないし、やっと10年振りに記憶が戻って話したいこともたくさんあるのにとか色々考えていたら、
「また余計なこと考えてるな」と、シーツごとベッドに戻された。
「ちょっと!」
なんだよと聞いてくるものの、身体からシーツを剥ぎ取られ、またあたしの体を弄り始める。
「…っあ、やだ、待って…!」
「待たない。お前を待ってると碌なことにならねぇ。」
首筋に唇を這わせて囁かれれば、さっきの余韻か、それだけで体が震える。
「5年どころか、10年待ったんだ。良いだろ?」
と言われ、なんのことか分からなかったけど、10年待ってたのはあたしでは?!
一回シャワーを浴びたいし、いま何時かも気になる。
「まだ午後の5時前だ。気にすんな。」と言いながら胸を優しく揉まれ、その先端をペロリと舐められる。前に出されたモノで潤んだままのそこに指を入れられたら、声が漏れ出てしまう。
道明寺のだけじゃない、自分からも少しづつ蜜が溢れてくるのが分かる。
「あ…、んぅ…っ」
「かわいい。牧野、もっと声を聞かせろ。」
潤みを増したところに、更に指を奥に入れられて、親指で蕾を擦られる。
舌を絡ませながらキスを繰り返し、同時にもう片方の手は、あたしの身体を舐めるように、それでも優しく触れていく。
身体が無意識に震え、追い上げられる刺激にゾクリとしたものがこみ上げてくる。
指を曲げ内襞を擦られ、どんどん溢れる蜜に何も考えられなくなってきて、思考も、理性も、なにもかも全てが本能に支配されていく。
身体の中を這い上がるような、何かが来る、と思った、その時。
突然指が抜かれたと思ったら、道明寺の固く太いものが躊躇うことなく入ってきて、抑えきれない嬌声と、卑猥な水音が寝室を満たしていく。
「やぁぁ…ぁっ、いま、…だめぇ…っ!ど、みょうじ、…まって、あ…ぁ…っん!」
道明寺のを挿れられたのと同時に強烈な刺激が身体を震わせ、子宮と内股が痙攣するような感覚が襲う。
さっきとは違う、痛みだけじゃない堪え難い快感に、道明寺の両肩に手をかけて動かすのを止めようとするけど、全然力が入らなくて逆に縋っているようになってしまった。
「待てるか…!おまえのナカ、気持ちよすぎ、…っ!」
道明寺はあたしの足を持ち上げ、律動を止めることなく、段々と速度を上げながらあたしの中を突き上げ、さらなる熱さを与えられる。
時折、屈んでキスをして、あたしの首筋に顔を埋める道明寺の熱い吐息さえも、ゾワゾワと甘い痺れに変わっていく。
なに、これ…!
知らない、こんな初めての、身の置きどころのない気持ち良さに、頭の中が真っ白になる。
また、さっきの何かが来るような感覚に、声も抑えられず、どうしたらいいのか分からなくて、手を伸ばして道明寺の腕を掴む。
自分の身体なのにどうにも出来なくて、もうどうにかなってしまいそうだと思った瞬間、最奥を突かれたと同時に蕾を摘まれ、弾けた。
「やぁぁあぁ…っ!」
自分の意志とは関係なく、ガクガクと身体が震え、あたしのナカが道明寺を逃がさんとばかりに締め付ける。
それと同時に道明寺も絶頂を迎えたのか、低く呻いた。
あたしのナカがじわりと満たされて、それさえも気持ち良さに変わっていく。
またナカに出したなと思いながらも、お互い息も荒くキスをして、ギュッと抱きしめられれば、それがまた包まれるような安心感のある心地良さで。
すっかり力が抜けてしまったあたしは、また眠ってしまった。
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